citta' di colore

“The Power of Landscape & Color”

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展示の風景 〜『若冲と江戸絵画展』〜

今日は、『プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展』の
展示の様子です。

この絵画展、作品の良さを感じてもらおうと、
色々と工夫がなされてました。







「猛虎図」に出てくる虎の下を潜るようにして入ると、ここに出ます。




少し先に進むと、いきなり伊藤若冲の作品が展示されてました。


一番手前の光ってる所に、
プライス氏が最初に購入した「葡萄図」が展示されてました。
次のショーケースに、「猛虎図」などが、そして
一番左側に見える所に、メインの一つ、
「紫陽花双鶏図」が展示されてました。



「葡萄図」の展示場所です。
地味な水墨画を際立たせるかのように、
照明のみの無色背景とされてました。
「葡萄図」を一番最初に見ることで、
プライス氏のコレクションの歩みを、
時系列的に体感できるような錯覚に陥る感じです。



「猛虎図」の展示場所です。




「紫陽花双鶏図」の展示場所です。
全体的に暗い場所の中で、赤を背景にして展示されてました。
ここだけなんですよね。絵画の背景がだったのは。

これは、配色美について、考慮がされていたように思いました。

この絵画において、色彩的に一番強調されているのは、
鶏の顔や鶏冠の赤です。
なので、赤をさらに強調するために、
背景をさらに暗くするか、淡い色彩としたいところですが、
この絵画では、紫陽花の水色青緑色も素敵なので、
これらの色彩をも生かすために、敢えて
これらの補色である赤を背景にされているのかと思いました。

こうすると、絵画自体のエンファシスの手法として、鶏の顔や鶏冠の赤が、
展示方法のエンファシスの手法として、紫陽花の水色青緑色が、
強調されることになります。
その結果として、
「紫陽花双鶏図」全体の色彩の素晴らしさを、
より効果的に伝えることができます。
うまく考えられてますね。



「鳥獣花木図」が展示されてる場所です。
2枚を並べて見比べることで、両者の違いと同じ部分を
堪能できます。



主に長沢芦雪の作品群です。
長沢芦雪も“奇想の画家”の一人。
伊藤若冲のような作風の画家の作品を、
若冲の作品よりも前に見せておくことで、
若冲以外の奇想の画家の作品に対し、
これまでにない新鮮な驚きを感じてもらうようにしてあります。
若冲以外にも良質な作品を所有するプライス・コレクションの強みですね。



円山応挙の「懸崖飛泉図屏風」です。
この作品では、約40秒で1サイクルで、照明を明るくしたり暗くしたりして、
屏風から受ける印象の違いを感じてもらえるよう、工夫がなされていました。
照明が明るい時にはあまり感じなかった山や鹿が、
暗くなると際立って見えるようでした。

水墨画の屏風は、一日の太陽の動きにより、
差し込む日光のお蔭で、色々楽しめるのだ、と。
そういうことを、此処では教えてもらえました。

以前このブログで、障子の魅力について記したことがありました。
日本には、昔から自然とうまく付き合ってきた歴史があります。
先ほどの屏風の鑑賞方法も、こういう歴史とは無関係ではなく、
こういう歴史を証明する証拠になりますね。

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