citta' di colore

“The Power of Landscape & Color”

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5年の“時”

人事異動の発表があった。

来月から、本社に戻ることになった。

じつに、5年ぶりの本社勤務。

この5年間、“訳あって”、支店勤務を希望し続けた。

本来ならば、本社勤務を望むところを、

敢えて、である。

その理由は、このブログを始めた2005年7月に遡る。





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この頃、人間ドックを受診した。
健康であると信じていた僕に、
「要精密検査」の文字が。
目に緑内障の疑いあり、ということであった。

すぐに精密検査を受けたが、結果は変わらず。
このまま放置しておくと、失明の恐れあり、ということだった。
この時、初めての本社勤務中であり、
周囲の評価も高く、これから、という時であった。

私が転職し、今の会社に入社したのは、
ある“想い”があったからである。
その“想い”を、転職という形にし
ひたすら頑張ってきた
そして、初の本社勤務を迎えて、これから、という時であった。

正直なところ、大変なショックを受けた。
でも、仕方がない話である。
そこで、方向転換を図ることにした。
これまでの本社志向を止め、
激務を避ける形で生きていこうと考えた。

翌春に異動を迎えたが、
事前の面接では、支店勤務を強硬に主張した。
人事課からは、本社にとどまるよう何度も慰留されたが、断り続けた。
そしてその後の人事異動の発表で、希望どおり、支店に異動となった。

その異動発表の夜。
いつものとおり、残業を行い、深夜に帰宅した。
風呂に入り、遅めのご飯を食べようとした瞬間、
涙が出てきた。
止まるどころか、嗚咽を始めた。
そして、ついには声を出しながら、泣いてしまった。

虚しかった。

何のために、これまで死に物狂いで働いてきたのか。
努力をしてきたのか。
希望通り支店勤務が叶ったというのに、なぜか虚しかった。
でも周囲に対しては、強がった。
このブログにおいても
だから、異動の発表があったのに、ブログの記事を書けなかった。
発表から10日を過ぎて、やっと心の整理がつき、
異動の記事をアップできた。



異動した支店で、同じように異動してきた一人の先輩社員と出逢った。
その先輩は、見るからに自然体で、
でも努力を積み重ねる人であった。
仕事の結果を出し続ける人であった。
さらに、その仕事の結果に対して、
周囲から見返りを求めることはしない人であった。
己の責任を果たす。
そういう考えの人に思えた。
でも、とても地味な先輩で、周囲の評価はけっして高くはなかった。

その先輩と、次第に仲良くなった。
1年を経過すると、一緒に飲みに行くようになった。
その先輩は、私のことをとても高く評価してくれた。
それも、私の本質を見抜く形で、評価をしてくれた。
そのことが、何よりも嬉しかった。
この時に初めて、支店勤務を希望して、
心から良かったと思えた。



その3年後。
また異動の時期を迎えた。
緑内障の疑いがある僕は、引き続き、支店勤務を希望した。
人事課の後輩が、僕を訪ねてきた際、
彼にも、直接支店勤務をお願いした


その結果、今のカスタマーセンターに異動した
私の実情を知る由もない周囲は、
私が本社に戻れなかったことについて、
気を遣ってくれた。

カスタマーセンターでは、管理職の仕事をする機会に恵まれた。
同期と比べて、10年程度早い“疑似体験”である。
目のことで、本社志向を止めたことにより、
得られた貴重な体験であった。



昨春、再び人間ドックを受診した。
検査結果に驚いた。

緑内障の疑いが、晴れていた。

昨秋の面接では、支店勤務にこだわらない、
本社でもかまわないということを告げた。
でも、異動するには、あと1年は、ここで働く必要があった。
3年働く。
それが、我が社でのルールだったから。



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今日の異動の発表には、驚いた。
一つは、今春異動できる状況にはいなかったので。
みんなも、驚いていた。

もう一つは、異動先の職場のこと。
激務の職場ではなかったからである。
ほどほどに仕事がある職場であった。
さらに、私の前任者となる人は、
以前から僕が知っている人だったが、
彼は、優秀であると社内でも評判の人。
彼の後任として配属になることに、少し驚いた。



2年前に、今のカスタマーセンターに配属になる時に、
次のような記事を掲載している。

左遷させられたつもりが、じつは会社から
休養を与えられただけでなく、さらには
来るべき将来のために、将来の“準備”をさせてもらえたのかもしれない。
これが、会社が意図したことかどうかは、今はわかりません。
答えが出るのは、3年後の僕の次の異動の時。

楽しみになってきたな(笑)。



あの中曽根元総理。
個人的には嫌いだが(苦笑)、
以前聞いた彼のインタビューで印象的なエピソードがある。
彼は、出世街道を外れ、一時期不遇な時を迎えていたことがある。
そのとき彼が行ったのが、
別荘でひたすら本を読むということ。
その後総理大臣として活躍したベースは、
この不遇な時であるとのこと。
彼によると、この時の経験が、
自分を大きくしてくれたのだと言う。
ちなみに、この時使用した日の出山荘は、
後に彼が総理大臣となり、レーガン大統領来日の際に、
日米首脳会談の会場として使用された所である。



この5年間、自分にとって大変な意味を持つことになった。
目のことがあったから、得られた5年間である。
一生の先輩を得ることにもなった。
様々経験を得ることもできた。
一歩下がり、客観的に、且つ冷静に、
自分自身や周囲、そして世の中を直視することができた。
その結果、色々なことに気がつくことができた。

おそらく、忘れられない5年間となると思う。

今夜、その先輩からメールが届いた。
私の異動を、心から祝福する内容であった。
すぐに返信した。
先輩について、我が社で一番の理解者である私は、
先輩にも必ず正当な評価を受ける日が必ず来ると、
確信している、と。



以前から大切にしている言葉。


“It is sure to be connected to carry out my best as follows now”


“今、自分のベストを尽くすことが、必ず次につながる”




最近は、これに加え、次の言葉も大事にしている。


“過去が咲いている今 未来の蕾で一杯な今”




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COMMENTS

Posted by mohariza  at 2011/03/26 8:37 PM
<一歩下がり、客観的に、且つ冷静に、自分自身や周囲、そして世の中を直視すること>は、基本的に人生に於いても、仕事上にも大切なことだと思います。
その中で得られた<色々なこと>の<気付き>が今後、活かされると思います・・・。
Posted by らすから/管理人  at 2011/03/27 1:15 AM
moharizaさん、こんばんわ。

私もやっと、その大切さに気がつくことができました。
一度気がつき始めますと、
次々に連鎖して色々なことを知ることになってきます。
不思議なものですね。

moharizaさんがおっしゃるように、
活かされてくることを願っております。
そうでないと、せっかくの貴重な体験が、
無駄になりそうな気がしますので。
Posted by ofuu  at 2011/03/29 5:49 PM
らすからさんが抱えていらっしゃる健康上の不安はずっと気になっていました。
緑内障の疑いでしたか・・晴れて本当に良かったです!!
目の病気への不安は大変なものだったでしょうね。
そんな悩みを持ちつつも何事にも頑張っていらしたからこそ
貴重な5年間の経験が得られたのだと思います。
これから本社で存分に力を発揮なさってください♪
老婆心ながら・・健康体でもご無理はなさらないで下さいね。ご自愛を。
Posted by らすから/管理人  at 2011/03/30 12:43 AM
ofuuさん、こんばんわ。
この5年間に、天中殺も迎えることになり、
そういう意味では、世間的には悪いことが、
色々なことが重なることになりました。
本社志向が強い人間が多い我が社においては、
私が支店勤務を続ける間に、
私から離れていく人が多かったことも事実です。

その5年の間、特に天中殺の過ごし方の一環として、
まずは、自分自身の内面に向き合うことから始めました。
そうすることで、これまで気がつかなかったことに
気がつくことができるようになりました。
その後は、意識をして、
気がつくようになりました。

その一方で、私に近づいてくる人も増えました。
やはり、調子の良い時に近づいてくる人間よりも、
自分の調子が悪い時に近づいてくる人間の方が、
圧倒的に信用できます。
そうやって、人間を見る心眼を、多少は備えることができるように
なったと思っています。

今の自分は、5年前の自分に比して、
色々な意味において“強くなった”と思います。
そして、その強さは、“弱者を守ること”に
発揮できればいいなと思います。
そうすれば、自分にとって、
この5年の“時”は、さらなる輝きを増すものだと
信じています。

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